エベレスティング3
20本過ぎるとパワーが全く出なくなった。MAXでも250Wほど、なので10%超えの区間では1桁のスピードしか出せない。往復でも45分かかるようになってきた。しかも充電もしながらなので2時間で2本ペースになった。補給を取りつつ充電して確実に本数を重ねることにした。暗くなって気温が下がり寒ささえ感じるようになった。インターバルの間にクルマのヒーターをいれて暖をとり、汗を拭き次に備えた。残り本数が3本のところで日付がかわって5月5日になった。少し長めの休憩をとりやや多目に充電して、ラスト3本は一気に上ることにした。結局最後の方は40分ほどでクリア、2時のフェリーに乗りたかったが間に合わず3時になり、帰宅は4時であった。
エベレスティング2
雨の中走り出す。毎日の湯之平クライムなら20分から22分で上り、下りまでいれて30分ほどだが28回繰り返すので250w以上踏まないように上る。しかも雨なので下りも遅くて往復40分以上かかる。7本毎に長めの休みを入れるつもりではじめた。1セット7本で5時間、完走まで20時間のトータルタイム、走行時間は18時間半くらいを予定していた。
3時スタートで最悪日を跨がないつもりだったがスタートが1時間遅れた。
最初の頃は緩斜面はアウターに入れ、スピードを上げて勢いをつけて勾配のある区間に入っていけた。
1セット7本目はほぼ予定通りの時間でクリアした。3本目くらいから明るくなってきて、天気も回復してきたが気温が上がってきて、水の消費が増えてきた。1セットのあとサイコンの充電しながらあくまきとバナナをおなかに入れる。
10本目はお昼前にクリア
気温上昇とともにペースが落ちる。明るくなるまで一台の車ともすれ違わなかったが、9時過ぎたくらいから1時間に一台くらい車に会う。ほとんどが県外ナンバーだった、福岡がいちばん多くて関東、関西、遠いところでは札幌ナンバーもいた。
展望台閉鎖で車がほとんど通らないことで道を広く使えてだいぶ助かった。
午後になるとさらに気温が上昇して汗の量が半端なく、ポタポタではなく滝のように流れ落ちてきた。
そのせいで一度右目のコンタクトレンズが流れ落ちて、サングラスにひっつき危うく無くすところだった。
繰り返す同じ景色にもすっかり飽きてしまい、サイコンの距離と高度を見つめながら、俺はいったいなにをやってるんだとネガティブな思考に落ちたり、それでもだんだんと霧が晴れた景色に元気付けられ往復を重ねた。
半分過ぎてから一段と暑く感じるようになり、さらに水の消費が増えた。それと同時に固形食が食べたくなくなり餅菓子には手が出なくなった。
それは想定内だったので、後半はバナナとジェル、ゼリーで補給を続けた。
その一方でサイコンの充電に時間をとられるようになり、3本毎に20分ほど充電するようになった。
30%以上になるまで充電しては走るを繰り返すようになった。降りて休むと乗りはじめがキツく、昼過ぎからは1キロ地点の急勾配で右脚が必ず攣るようになった。
6時前にようやく20本、このペースでは今日のうちには終わりそうになかった。
つづく
エベレスティングチャレンジ
この連休はどこにも行けないうえ、ヒルクライムレースも尽くキャンセル。何かないかと調べてみるとエベレスティングチャレンジと言うものが。
一回のライドで8848m上るというチャレンジ。獲得が小さい坂なら回数が増えるし、斜度が小さい坂も数が多くなる。慣れた坂が良いとあったので桜島の湯之平ルートを選択。クルマもほとんど今は通らないし、一回の獲得が322なのでエベレスティングなら28回上ると達成。距離は5キロ、都合280キロのライドになる。
天気や次の日の身体の疲れも考え、4日に決めた。
スタートは3時、2時半のフェリーで渡り、3時から上る。ところが、着いたとたんに雨しかも稲光も光っている。結構降るのでしばし待機、その間にコースのチェック。コース上には落ち葉があるがそれ以外は気になるところはない。雨がこやみになった4時前から走り出す。
つづく